
左から
森 夏美 氏(司会)
本間未希斗 氏(日本映画大学映画学部)
藤村雪野 氏(東京藝術大学大学院映像研究科)
仲松彩美 氏(日本大学芸術学部)
小泉徳宏 氏(映画監督・脚本家、モノガタリラボ所長/所属:株式会社ロボット)
巣立恭平 氏(プロデューサー/所属:株式会社ロボット)
小坂志宝 氏(脚本家)
三嶋龍朗 氏(脚本家)
IMAGICA GROUPが、学生や若手クリエイターに向けて第39回東京国際映画祭と連動した企画した特別セッション「Future Talks by IMAGICA GROUP ~未来の物語を、つくる人へ~」が10月29日に東京ミッドタウン日比谷の「LEXUS MEETS․․․」にて開催された。
会場には映画・映像業界を志す学生やクリエイターが多数来場。前半のトークセッションでは、映画監督・脚本家の小泉徳宏が主宰する株式会社ロボット(ROBOT)のシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」が実践する「ライターズルーム」を、連続ドラマ「ちはやふる―めぐり―」の事例を交えながら紹介。そして後半では、誰もが知る物語である「桃太郎」を題材に、モノガタリラボと学生による公開ライターズルームを実施した。
■「ライターズルーム」とは
前半のステージには、小泉徳宏監督、脚本家の小坂志宝氏、そして数々の映画で小泉監督とタッグを組んできたプロデューサーの巣立恭平氏ら「モノガタリラボ」のメンバーが登壇。小泉監督が2017年に立ち上げた「モノガタリラボ」は、自発的に集まった脚本家たちが「面白い物語の構造とは何か」を共同で研究するクリエイティブ集団となる。
まずはこの日の本題である「ライターズルーム」について説明する前に、「現状、日本で行われている脚本開発の仕組み」について説明することに。日本の脚本開発は監督、プロデューサー、脚本家の3者が打ち合わせをしながら推し進められるのが一般的だというが、しかし映画とテレビドラマではその力関係や進行プロセスに、構造上の大きな違いがあるという。小泉監督によると「映画の場合は公開がはっきりと決まっていないこともあり、比較的監督の意見が通りやすい傾向にあります。一方でテレビドラマはプロデューサーと脚本家が強い傾向があります。それはやはり締め切り(オンエア日)が決まっているため、放送局のプロデューサーが主導権を握ることが多いから」だという。もちろんそれはケース・バイ・ケースで、時にはプロデューサーと脚本家が中心になって脚本を開発し、監督は演出に専念することもあるという。
そんな中で脚本の開発期間は小坂氏によると「通常だと半年から1年くらいが多いですね。テレビドラマだともっと短くて、ものによりますが、3カ月でというものもあったりしますし、撮影中に書いていることもあります」とのことで、小泉監督も「急ごしらえでつくることもあるし、逆にたっぷり時間をとってつくるパターンもありますが、だいたいは撮影間際まであわただしく書いていることの方が多い」と内情を明かした。
日本のドラマの場合は1クール(一般的に10話から12話くらい)で放送されるケースが多いため、基本的にはひとりのメインライターが初稿から決定稿までを書き上げるケースが多かったが、海外ドラマの場合は24話や、あるいはそれ以上で、かつ複数のシーズンに分けて放送されるケースもあるため、複数のライターが参加する「ライターズルーム」というシステムが発展した。
この「ライターズルーム」とは「ショーランナー(作品全体のクリエイティブを指揮する創作上のリーダー)」のもとに複数の脚本家が集まり、チーム全員で議論を重ねながら共同でシリーズ全体のプロットや各話の脚本を構築していくシステムを指す。小泉監督も「アメリカのドラマは1シーズンで20話以上あり、それが何シーズンも続くことが前提でつくられます。これは『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』といった作品を長期間にわたって、高いクオリティーを保ちながら効率的に続けていくために生まれたシステム。映画だとピクサーのブレイントラスト(社内クリエイターが意見を交換し合う脚本の会議)が有名ですね」と説明する。
日本でも数年前あたりから、Netflixの配信ドラマや、TBSの「VIVANT」などをはじめ、このシステムを取り入れるドラマも見受けられるようになったが、小泉監督としては「まだまだ日本では定着しているとは言えない状態。感触としては今は過渡期」だという。そこで小泉監督をショーランナーに、本格的なライターズルームのシステムを取り入れることになった昨年の連続ドラマ『ちはやふる-めぐり-』をモデルケースに、システムの流れを説明することとなった。
同作は単なる原作漫画のドラマ化ではなく「映画版の世界線の続き」にある物語を描き出したドラマとなるため、ほぼ完全なオリジナルストーリーの構築が求められた。そんな中、小泉監督や小坂氏は、原作者の末次由紀氏との打ち合わせの中で出た「敗者復活戦」という言葉に着目。広瀬すずが演じた映画版の主人公・綾瀬千早が織りなす王道の青春とは対照的な、王道ではない方の青春と敗者復活戦は相性がいいのではないか、という意見がメンバー内で一致し、ドラマはそれを軸に据えることが決まった。
そこでライター4名が手分けしてドラマの登場人物たち全員の詳細な履歴書を作成。その後も別のメンバーがその履歴書に交互に追記したりするなどしてブラッシュアップしていった。最終的にそれらを合わせたものが、脚本を書くためのバックボーンとなった。しかし実際の執筆においては、その履歴書通りにいくわけではなく、ストーリーに影響されてキャラクター表を書き換えたり、キャラクター表に影響されてストーリーを書き換えるなど、ストーリーとキャラクターの間を何度も行き来する反復作業が行われた。
そして全体の構成を考える上で、全10話を三幕構成で構成、さらに1エピソードを「一幕・二幕前半・二幕後半・三幕」と四つに分解することに決定。そこで一つの幕につき10枚、各話40枚のカードを使って記した構成案をホワイトボードに貼り出し、全10話・計400枚にわたって展開する構成案をチーム全員で議論しながら埋めていった。「デジタルツールも試したが、結局ホワイトボードに付箋をペタペタ貼る超アナログな手法が一番早かった」と小泉監督は振り返る。
そうして全体の構成が固まった段階で各話の担当ライターが順次書き始めることとなり、できあがった原稿をもとにメンバーたちの意見を取り入れながら修正を敢行。最終的にショーランナーである小泉監督が仕上げを担当し、決定稿へと仕上げた。という説明を終えたところで、前半部分は終了となった。
■「公開ライターズルーム」を実施
イベント後半では、小泉監督と脚本家の三嶋龍朗氏、そして映画・放送を専攻し脚本を学ぶ現役学生3名(東京藝術大学大学院映像研究科の藤村雪野さん、日本映画大学映画学部の本間未希斗さん、日本大学芸術学部の仲松彩美さん)が登壇。会場の観客から集めた自由なアイデア、とっぴな設定などをその場で取り入れながら、国民的童話「桃太郎」の脚本をリアルタイムで再構築する「公開ライターズルーム」が行われた。
会場から募集した「実はおじいさんは“マスクをつけた鬼”だった」「実は桃太郎は“鬼アレルギー”だった」「実は犬は“鬼の幹部の愛犬”だった」などなど、一筋縄ではいかないようなアイデアをもとに、それらの言葉から想起される設定やアイデア、そして物語のトーンなどを次々と提案していく参加者たち。時には具体的な作品の名前や、それらに付随する知識なども総動員させて、想像力がどんどんと広がっていく。そしてそれをもとに意見を集約させ脚本をどんどんと書き換えていく。そしてところどころで小泉監督と三嶋氏がいろいろな意見を集約させ、いきすぎたところはプロの目線から物語の交通整理を行うなど、どんどんとブラッシュアップされていく物語のスタイルに、会場の学生たちも身を乗り出してステージに注目していた。
そんな刺激的な「ライターズルーム」を終え、参加した学生たちは「本当に楽しくてリラックスしていました。相手の意見を否定せず、みんなの良いところを集めて融合させていくことができたなと思います」(本間さん)、「こんな突拍子もないアイデアも、がんばったら傑作になる可能性があるのかなと思ったらすごく勉強になりました」(藤村さん)、「自分にない発想がディスカッションをすることによって生まれてくるんだなというのが分かったので、今後もいろんな意見を聞きながら脚本に生かしていけたらいいなと思いました」(仲松さん)と、それぞれに深い学びを得た様子だった。
続いて三嶋氏からは、「脚本の打ち合わせで大切なことは、打ち合わせで出た意見や要望をむげにしないで、一度受け止めること。今日はその訓練となりました。脚本家をやっていく上で一番大事な能力とは、共同作業という意識のもとに相手の意見を受け止めて、さらにそれをどうやって作品にプラスにしていくか、ということ。だから今日はいい機会になったんじゃないかなと思います。これからもがんばってください」とエールを送られた。
そして小泉監督も「ライターズルームのシステムは、従来のひとりで書くという状態と比べて、いいところと悪いところと両方あります。決して万能ではありません。しかし、ひとりで『うーん』とうなっているよりも、こうして複数の人間でやるとアイデアがポンポンと出てきて、それをどう成立させるかと考えることは自分のトレーニングになりますし、思ってもみないところに到達することもあります」と切り出すと、「僕たちのような凡人が、コンスタントに高い水準の作品を作り出すためには、すごく向いたシステムだと思います。もし機会があったら試してほしいし、これから脚本家になろうとしてる人たちのトレーニングにもすごく良いシステムだと思うので。業界的にも広まって、脚本のクオリティーや、ひいては映像作品、映画作品のクオリティーの底上げになったらいいなと思って、僕らは研究を重ねています」とコメント。
そして最後に「今回はなんとなくこういうことをしているんだという一端をお見せすることができたのではないかと思います。もし映画業界、ドラマの業界を志す方いらっしゃるなら、参考にしていただければと。これからもぜひがんばってください」とエールを送った。

左から
森 夏美 氏(司会)
本間未希斗 氏(日本映画大学映画学部)
藤村雪野 氏(東京藝術大学大学院映像研究科)
仲松彩美 氏(日本大学芸術学部)
小泉徳宏 氏(映画監督・脚本家、モノガタリラボ所長/所属:株式会社ロボット)
巣立恭平 氏(プロデューサー/所属:株式会社ロボット)
小坂志宝 氏(脚本家)
三嶋龍朗 氏(脚本家)
IMAGICA GROUPが、学生や若手クリエイターに向けて第39回東京国際映画祭と連動した企画した特別セッション「Future Talks by IMAGICA GROUP ~未来の物語を、つくる人へ~」が10月29日に東京ミッドタウン日比谷の「LEXUS MEETS․․․」にて開催された。
会場には映画・映像業界を志す学生やクリエイターが多数来場。前半のトークセッションでは、映画監督・脚本家の小泉徳宏が主宰する株式会社ロボット(ROBOT)のシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」が実践する「ライターズルーム」を、連続ドラマ「ちはやふる―めぐり―」の事例を交えながら紹介。そして後半では、誰もが知る物語である「桃太郎」を題材に、モノガタリラボと学生による公開ライターズルームを実施した。
■「ライターズルーム」とは
前半のステージには、小泉徳宏監督、脚本家の小坂志宝氏、そして数々の映画で小泉監督とタッグを組んできたプロデューサーの巣立恭平氏ら「モノガタリラボ」のメンバーが登壇。小泉監督が2017年に立ち上げた「モノガタリラボ」は、自発的に集まった脚本家たちが「面白い物語の構造とは何か」を共同で研究するクリエイティブ集団となる。
まずはこの日の本題である「ライターズルーム」について説明する前に、「現状、日本で行われている脚本開発の仕組み」について説明することに。日本の脚本開発は監督、プロデューサー、脚本家の3者が打ち合わせをしながら推し進められるのが一般的だというが、しかし映画とテレビドラマではその力関係や進行プロセスに、構造上の大きな違いがあるという。小泉監督によると「映画の場合は公開がはっきりと決まっていないこともあり、比較的監督の意見が通りやすい傾向にあります。一方でテレビドラマはプロデューサーと脚本家が強い傾向があります。それはやはり締め切り(オンエア日)が決まっているため、放送局のプロデューサーが主導権を握ることが多いから」だという。もちろんそれはケース・バイ・ケースで、時にはプロデューサーと脚本家が中心になって脚本を開発し、監督は演出に専念することもあるという。
そんな中で脚本の開発期間は小坂氏によると「通常だと半年から1年くらいが多いですね。テレビドラマだともっと短くて、ものによりますが、3カ月でというものもあったりしますし、撮影中に書いていることもあります」とのことで、小泉監督も「急ごしらえでつくることもあるし、逆にたっぷり時間をとってつくるパターンもありますが、だいたいは撮影間際まであわただしく書いていることの方が多い」と内情を明かした。
日本のドラマの場合は1クール(一般的に10話から12話くらい)で放送されるケースが多いため、基本的にはひとりのメインライターが初稿から決定稿までを書き上げるケースが多かったが、海外ドラマの場合は24話や、あるいはそれ以上で、かつ複数のシーズンに分けて放送されるケースもあるため、複数のライターが参加する「ライターズルーム」というシステムが発展した。
この「ライターズルーム」とは「ショーランナー(作品全体のクリエイティブを指揮する創作上のリーダー)」のもとに複数の脚本家が集まり、チーム全員で議論を重ねながら共同でシリーズ全体のプロットや各話の脚本を構築していくシステムを指す。小泉監督も「アメリカのドラマは1シーズンで20話以上あり、それが何シーズンも続くことが前提でつくられます。これは『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』といった作品を長期間にわたって、高いクオリティーを保ちながら効率的に続けていくために生まれたシステム。映画だとピクサーのブレイントラスト(社内クリエイターが意見を交換し合う脚本の会議)が有名ですね」と説明する。
日本でも数年前あたりから、Netflixの配信ドラマや、TBSの「VIVANT」などをはじめ、このシステムを取り入れるドラマも見受けられるようになったが、小泉監督としては「まだまだ日本では定着しているとは言えない状態。感触としては今は過渡期」だという。そこで小泉監督をショーランナーに、本格的なライターズルームのシステムを取り入れることになった昨年の連続ドラマ『ちはやふる-めぐり-』をモデルケースに、システムの流れを説明することとなった。
同作は単なる原作漫画のドラマ化ではなく「映画版の世界線の続き」にある物語を描き出したドラマとなるため、ほぼ完全なオリジナルストーリーの構築が求められた。そんな中、小泉監督や小坂氏は、原作者の末次由紀氏との打ち合わせの中で出た「敗者復活戦」という言葉に着目。広瀬すずが演じた映画版の主人公・綾瀬千早が織りなす王道の青春とは対照的な、王道ではない方の青春と敗者復活戦は相性がいいのではないか、という意見がメンバー内で一致し、ドラマはそれを軸に据えることが決まった。
そこでライター4名が手分けしてドラマの登場人物たち全員の詳細な履歴書を作成。その後も別のメンバーがその履歴書に交互に追記したりするなどしてブラッシュアップしていった。最終的にそれらを合わせたものが、脚本を書くためのバックボーンとなった。しかし実際の執筆においては、その履歴書通りにいくわけではなく、ストーリーに影響されてキャラクター表を書き換えたり、キャラクター表に影響されてストーリーを書き換えるなど、ストーリーとキャラクターの間を何度も行き来する反復作業が行われた。
そして全体の構成を考える上で、全10話を三幕構成で構成、さらに1エピソードを「一幕・二幕前半・二幕後半・三幕」と四つに分解することに決定。そこで一つの幕につき10枚、各話40枚のカードを使って記した構成案をホワイトボードに貼り出し、全10話・計400枚にわたって展開する構成案をチーム全員で議論しながら埋めていった。「デジタルツールも試したが、結局ホワイトボードに付箋をペタペタ貼る超アナログな手法が一番早かった」と小泉監督は振り返る。
そうして全体の構成が固まった段階で各話の担当ライターが順次書き始めることとなり、できあがった原稿をもとにメンバーたちの意見を取り入れながら修正を敢行。最終的にショーランナーである小泉監督が仕上げを担当し、決定稿へと仕上げた。という説明を終えたところで、前半部分は終了となった。
■「公開ライターズルーム」を実施
イベント後半では、小泉監督と脚本家の三嶋龍朗氏、そして映画・放送を専攻し脚本を学ぶ現役学生3名(東京藝術大学大学院映像研究科の藤村雪野さん、日本映画大学映画学部の本間未希斗さん、日本大学芸術学部の仲松彩美さん)が登壇。会場の観客から集めた自由なアイデア、とっぴな設定などをその場で取り入れながら、国民的童話「桃太郎」の脚本をリアルタイムで再構築する「公開ライターズルーム」が行われた。
会場から募集した「実はおじいさんは“マスクをつけた鬼”だった」「実は桃太郎は“鬼アレルギー”だった」「実は犬は“鬼の幹部の愛犬”だった」などなど、一筋縄ではいかないようなアイデアをもとに、それらの言葉から想起される設定やアイデア、そして物語のトーンなどを次々と提案していく参加者たち。時には具体的な作品の名前や、それらに付随する知識なども総動員させて、想像力がどんどんと広がっていく。そしてそれをもとに意見を集約させ脚本をどんどんと書き換えていく。そしてところどころで小泉監督と三嶋氏がいろいろな意見を集約させ、いきすぎたところはプロの目線から物語の交通整理を行うなど、どんどんとブラッシュアップされていく物語のスタイルに、会場の学生たちも身を乗り出してステージに注目していた。
そんな刺激的な「ライターズルーム」を終え、参加した学生たちは「本当に楽しくてリラックスしていました。相手の意見を否定せず、みんなの良いところを集めて融合させていくことができたなと思います」(本間さん)、「こんな突拍子もないアイデアも、がんばったら傑作になる可能性があるのかなと思ったらすごく勉強になりました」(藤村さん)、「自分にない発想がディスカッションをすることによって生まれてくるんだなというのが分かったので、今後もいろんな意見を聞きながら脚本に生かしていけたらいいなと思いました」(仲松さん)と、それぞれに深い学びを得た様子だった。
続いて三嶋氏からは、「脚本の打ち合わせで大切なことは、打ち合わせで出た意見や要望をむげにしないで、一度受け止めること。今日はその訓練となりました。脚本家をやっていく上で一番大事な能力とは、共同作業という意識のもとに相手の意見を受け止めて、さらにそれをどうやって作品にプラスにしていくか、ということ。だから今日はいい機会になったんじゃないかなと思います。これからもがんばってください」とエールを送られた。
そして小泉監督も「ライターズルームのシステムは、従来のひとりで書くという状態と比べて、いいところと悪いところと両方あります。決して万能ではありません。しかし、ひとりで『うーん』とうなっているよりも、こうして複数の人間でやるとアイデアがポンポンと出てきて、それをどう成立させるかと考えることは自分のトレーニングになりますし、思ってもみないところに到達することもあります」と切り出すと、「僕たちのような凡人が、コンスタントに高い水準の作品を作り出すためには、すごく向いたシステムだと思います。もし機会があったら試してほしいし、これから脚本家になろうとしてる人たちのトレーニングにもすごく良いシステムだと思うので。業界的にも広まって、脚本のクオリティーや、ひいては映像作品、映画作品のクオリティーの底上げになったらいいなと思って、僕らは研究を重ねています」とコメント。
そして最後に「今回はなんとなくこういうことをしているんだという一端をお見せすることができたのではないかと思います。もし映画業界、ドラマの業界を志す方いらっしゃるなら、参考にしていただければと。これからもぜひがんばってください」とエールを送った。