第39回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ シャンテで10月30日、インドネシアほか合作の『
プルティウィをめぐる4つの季節』が公式上映された。新設された東南アジア映画の特集上映部門「CROSSCUT ASIA+(クロスカットアジア・プラス)」の出品作。上映後に、カミラ・アンディニ監督、プロデューサーのイファ・イスファンシャが観客とのQ&Aに臨んだ。
自らを襲った男を殺してから20年。服役を終えたプルティウィは、東ジャワの故郷へ帰ってきた。村は、かつて彼女を投獄に追い込んだ男たちに支配されており、今度はひとりの少女に性暴力の脅威が迫る。その連鎖を断とうと、プルティウィは村の周縁に置かれた女性や芸術家たちと手を取り合う。
アンディニ監督は、女性たちの経験や地域の知を共有するフェミニスト・コレクティブ「Sekolah Pemikiran Perempuan(SPP)」と対話を重ね、脚本を練り上げ、傷を抱えたひとりの女性が人々と新たな居場所を築き、連帯していく世界を描き出した。
「私にとって映画作りとは、世界のありようを理解するための旅なのです。そして、女性を主人公に据えることで、世界に疑問を投げかけています。人々の団結が作品の大きなテーマ。この作品の製作もまた、その精神を尊重し、コレクティブの皆さんと意見を交わしながら、進めていった」(アンディニ監督)
マジックリアリズムを交えた作風で、映画の終盤には、プルティウィにしか見えないトラに似た幻影も登場する。その正体について、アンディニ監督は「主人公のトラウマを象徴した、被害者の魂に住んでいる怪物。頭はトラで、手はワニといったように、さまざまな生き物を組み合わせています」と回答した。
過酷な現実を突き詰める作品だが、ラストシーンは希望に溢れるファンタジックな展開に着地。観客から「最後をリアルに終わらせる選択もあったか?」と問われると、アンディニ監督は「難しい判断だったが、最後は希望を感じてほしかった。ここから、主人公が先に進めるのだと。性暴力が事実だったこともはっきりさせたかった。ファンタジーに見えるかもしれないが、将来は現実になることを願っています」と思いを託していた。
第39回東京国際映画祭は11月4日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。
第39回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ シャンテで10月30日、インドネシアほか合作の『
プルティウィをめぐる4つの季節』が公式上映された。新設された東南アジア映画の特集上映部門「CROSSCUT ASIA+(クロスカットアジア・プラス)」の出品作。上映後に、カミラ・アンディニ監督、プロデューサーのイファ・イスファンシャが観客とのQ&Aに臨んだ。
自らを襲った男を殺してから20年。服役を終えたプルティウィは、東ジャワの故郷へ帰ってきた。村は、かつて彼女を投獄に追い込んだ男たちに支配されており、今度はひとりの少女に性暴力の脅威が迫る。その連鎖を断とうと、プルティウィは村の周縁に置かれた女性や芸術家たちと手を取り合う。
アンディニ監督は、女性たちの経験や地域の知を共有するフェミニスト・コレクティブ「Sekolah Pemikiran Perempuan(SPP)」と対話を重ね、脚本を練り上げ、傷を抱えたひとりの女性が人々と新たな居場所を築き、連帯していく世界を描き出した。
「私にとって映画作りとは、世界のありようを理解するための旅なのです。そして、女性を主人公に据えることで、世界に疑問を投げかけています。人々の団結が作品の大きなテーマ。この作品の製作もまた、その精神を尊重し、コレクティブの皆さんと意見を交わしながら、進めていった」(アンディニ監督)
マジックリアリズムを交えた作風で、映画の終盤には、プルティウィにしか見えないトラに似た幻影も登場する。その正体について、アンディニ監督は「主人公のトラウマを象徴した、被害者の魂に住んでいる怪物。頭はトラで、手はワニといったように、さまざまな生き物を組み合わせています」と回答した。
過酷な現実を突き詰める作品だが、ラストシーンは希望に溢れるファンタジックな展開に着地。観客から「最後をリアルに終わらせる選択もあったか?」と問われると、アンディニ監督は「難しい判断だったが、最後は希望を感じてほしかった。ここから、主人公が先に進めるのだと。性暴力が事実だったこともはっきりさせたかった。ファンタジーに見えるかもしれないが、将来は現実になることを願っています」と思いを託していた。
第39回東京国際映画祭は11月4日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。