2026.10.29 [イベントレポート]
唐田えりか「家族は絶対的な味方」主演作のワールドプレミアに家族が来場

第39回東京国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されている『過怠』が10月29日、東京・有楽町のヒューリックホール東京でワールドプレミア上映。山本英監督をはじめ、主演を務める唐田えりかと知英が登壇し、上映後のQ&Aに応じた。

25年前、2組の夫婦の受精卵が取り違えられたまま、韓国人として育ったジヒョンと、日本人として育った菜々子が衝撃の事実と向き合い、「自分は何者なのか」と戸惑いや葛藤に揺れながら、未来を選択しようとする。

受精卵の取り違えの結果、国籍が変わり、韓国人として育ったジヒョンを唐田が、日本人として育った菜々子を知英が演じるという、異例のキャスティングが実現。山本監督は「ネイティブではない言語を話すリスクはあったが、おふたりの実際のルーツ(唐田が日本人で、知英が韓国人)にのっとった設定にし、言語は皆さんの努力で埋めていただいた」と意図を説明した。

唐田は、韓国語での演技経験はあるが「韓国人の役は初めて」だといい、「成立するのか不安もあったが、その不安を消すように半年間、一対一で学んでいった」と振り返る。

一方の知英は「日本でお芝居をするようになり、10年以上経つんですが、まだまだ難しく、大きな挑戦」と日本語での演技について言及。「自然とお互いが言語の先生になって支え合った」(唐田)、「役のように徐々に仲良くなり、もう姉妹みたいに楽しく撮影できた」(知英)と、劇中の関係性と同じく、寄り添いながら、役作りに向き合った。

家族とは何かを問いかける本作。観客から自身にとって家族の存在を問われると、唐田は「実は今日、ここに家族が来ているので、恥ずかしいですけど」と前置きし、「絶対的な味方。死ぬまで歩んでいく仲間みたいな思いがあります」と説明した。

知英は「映画を通して、家族の温かい気持ちが余韻として残っている。韓国に帰ったら、親に会いに行こうと思った」と語り、「血がつながっていなくても、環境が家族にさせることもあると思う。そばにいる人を思いやることが大切」だと話していた。

第39回東京国際映画祭は11月4日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。最終日には、コンペティション部門をはじめ、各賞の受賞結果が発表される。
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